化学
PLUS+
カガクplus+(かがくぷらす)の概要
化学PLUS+は、共働き等を理由とする保護者の不在により、放課後児童クラブで過ごしている小学1,2年生を中心とする比較的低学年の小学生を対象に、インハウスセミナー方式でのミニ・サイエンスショーや工作といった科学実験の体験、いわゆる押しかけ実験教室として「カガクplus+(かがくぷらす)」を提供しています。
・理科や科学/技術を楽しみながら実体験できる
・理科や科学/技術を身近に感じられる
・理科や科学/技術を楽しく学べる
こうした機会を提供することを通じて、科学技術知識の普及、理科好きの子ども達の裾野を広げることを目的としています。
あなたは「児童クラブ」をどのくらいご存知ですか?小学校の学区内に1~2施設設置されており、共働きなどの保護者を持つ小学生の子ども達を預かる施設です。平日の放課後はもちろん、夏休みなどの長期休みにたくさんの子ども達が過ごしています。長岡市内の児童クラブには、少子化傾向が著しい中にあっても、核家族化や共働きの増加から、ここ数年小学1,2年生を中心に約3000人/年の子ども達が登録しています。令和5年度の長岡市内の小学1,2年生の人数は3700人弱。仮に小学1,2年生だけが登録していると考えるとして実に8割の子ども達が利用している計算になります。
長岡市の「児童クラブ」は多くの場合、地区のコミュニティセンター内に設置されています。安全上の配慮などから、子どもたちはコミュニティセンター内の決められた場所でのみ、過ごしています。夏休みなどの長期休みでは、早朝7:30から夜19:00までというかなり長時間を施設内でのみ、過ごす子どもたちも多いのです。大人がイメージする“楽しい夏休み”を子ども達が実感できているのかどうか、判断が難しいところですね。
近年、子ども向けのサイエンスショーや実験講座などのサイエンスイベントが数多く開催されています(長期休み期間であれば平日開催が多い、特定の会場で開催される)。ですが、近年の児童クラブの利用状況を考えると、「保護者の多くが共働き」という就労状況であるため、そうした外部でのイベントに子どもを連れていくのは時間的・体力的な余裕がない、新型感染症禍を経て外部イベントへの参加がためらわれるという保護者が多いことが分かっています(アンケート結果より)。また、たとえ子ども本人が理科や科学に興味を持っていても、保護者の興味・関心が薄い、といった事情でイベント参加の機会を失っている場合も少なくありません。
サイエンスイベントに参加するのは、子ども本人と保護者双方の興味・関心度が高く、かつ保護者の時間的体力的余裕がある場合や、子ども本人はともかく保護者が理系の教育に熱心である場合になりがちで、参加する子どもは「どのイベントでも見かける子」であることも…
2019年度より化学PLUS+が実施している「カガクplus+(かがくぷらす)」は、参加児童の性別は男子/女子がほぼ同数です。アンケート結果を見ても性別・学年に関係なく満足度が高いイベントです(2022年度のアンケートでは、参加児童の95%超が「とても楽しかった」「楽しかった」と回答しています)。また、参加児童数は2022年度末で延べ1100名を超えました。
小学校の学区内にある児童館・児童クラブを会場として、「カガクplus+(かがくぷらす)」のような出張・体験型科学イベントを無料開催することは、保護者の都合や興味・関心の度合いに関係なく、子ども達の性別や興味関心も問わず、児童クラブを利用している子ども達が参加・体験できるため、理科・科学の啓発、理科好きの子ども達の裾野を広げる絶好の機会となっています。
※「児童館」は児童クラブと同様にコミュニティセンター内に併設されており、学区内の子どもは誰でも、保護者の付き添いがなくても自由に利用できます。ですので、子ども本人が希望すれば、児童クラブでの「カガクplus+(かがくぷらす)」の実施に合わせて自由に参加することが可能です。
「カガクplus+(かがくぷらす)」
概ね1時間程度(小学校の授業時間45分程度を目安)。児童クラブ等と相談して実施の内容を決定。希望に応じて工作・実験コンテンツとミニ・サイエンスショーを組み合わせることも可能です。
【工作例】オリジナルスライム、紙コップクラッカー、きらきら万華鏡づくりほか
【ミニ・サイエンスショー例】空気砲、液体窒素、静電気、爆鳴気体験ほか
【講師】化学PLUS+代表 桑原理絵
【アシスタント】長岡技術科学大学の学部生・院生ほか
【2023年度後援】一般社団法人 新潟県電子機械工業会、国立大学法人 長岡技術科学大学、
長岡工業高等専門学校、長岡市教育委員会
